2014年6月9日月曜日

会議に出たら黙ってちゃいけない、というのがリクルートの掟



営業コンサルタントの庄司です

最近、当メルマガでもおなじみの開米さんが始めたある連載がふと目にとまったんです。

それは、

会議もチームも飲み会も――うまくいくのは6人まで

というもので、「チーム」をうまく回していくためには人数は最大5,6人程度までなのではないか、という話です。実はこの話、私も経験的にまったく同感でして、「6人だとちょっとキビシイ。実質は5人までだろうな・・・」と思っております。面白そうなので開米さんと話してみました。

庄司:ということで私も5人までだと思いますよ

開米:それは何か理由ありますか?

庄司:すごーく単純に言うと、たとえば飲み屋で1つの話に集中できるのは5人ぐらいじゃないですか。6人以上になると2グループできて話題が分かれちゃいますよね。そんな気し
ません?

開米:それはそう思いますけど、理由はそれだけですか?

庄司:じゃもうちょっと真面目に言うとですね

開米:待ってました(笑)

庄司:たとえばリクルートでは、ミーティングの時に、「他人ごとにしている人を出さない」というのが鉄則なんです。

開米:他人ごとにしているかどうかはどうやって判断を?

庄司:一番分かりやすいのは、意見を言うことですね。会議に出たら黙ってちゃいけない、というのがリクルートの掟なんです。

開米:全員参加! ですね。それを言うだけで実践できてない会社も多いと思いますけど・・・

庄司:そうなんですよ。だからリクルートではそれを実践するためリーダーがすごく気を配っていました。たとえば新人とか、遠慮しちゃいそうな人には必ず「お前どう思う?」と話題を振って発言を促すんです。

開米:「庄司さんと同じです」でもいいんですか

庄司:そういうときは、「同じでもいいからお前の言い方で言ってみな」と、そう言いますね。他の人と理由も結論も同じでもいいから必ず自分の言葉で意見を言うのが鉄則なんです。

開米:なるほど、場に参加するためのハードルを引き下げてるわけですね。たとえば先輩がAをやろうって言ったときに、それと違う結論、たとえば「Bをやりましょう」と言うのはすごくハードルが高いですよね

庄司:そうなんですよ、こんなこと言ってもいいのかなって空気読めないうちは難しいですよね

開米:たぶん1番ハードルが低いのが「結論も理由も同じ」で、ただしそれを自分の言葉で言う、というもので、2番目が同じ結論に違う理由をつけて言うこと、じゃないですか?

庄司:そうそう、そんな感じです。

開米:だから最初は一番簡単なところでいいと。それでも引っ込み思案な人だとおそるおそるでしょうけど、言ったらそれを褒めるんでしょうね?

庄司:そうです!

開米:褒められると、ああ、チームに受け入れられてる、という安心感が出てくるでしょうね。それでだんだん、今度は自分の独自の意見が言えるようになってくる、と・・・

庄司:そうなんですよ。だいたい、何度かミーティングに出てるとみんなほんと遠慮無く自分の意見言いますからね。あ、ここは右にならえしなくていいんだ、と。先輩が白と言ったらカラスも白なんだ、みたいな会社も中にはあるみたいですけど、リクルートはそうじゃないというのがだんだん分かってくるんです。

開米:先輩が白と言ったらカラスも白ですか。僕は絶対つとまりませんねそういう会社じゃ(笑)

庄司:開米さんはきっと3日で逃げるでしょ、そういう会社からは。

開米:間違いない!

庄司:まあ、そうやって自由に意見言えるようになると、とんちんかんな意見も出てくるんですけどね。でも、新人さんが変な意見言っても絶対頭ごなしに否定はしません。

開米:そういうときはどうするんですか?

庄司:とんちんかんな意見というのは、だいたいこちらの意図が通じてなかったときに起きるので、改めて意図を説明し直して考えてもらうという場合が多いですね。とにかく馬鹿にされる、ほっとかれる、無視されるということが絶対に無いように・・・

開米:お笑い的感覚で言うと・・・・すべっても司会が拾ってくれるから安心してネタをかませる、みたいなものですか

庄司:そうそう、それですよ。ぜんぶ受け止めてやるからドーンと来い! という感覚です。

開米:なるほど、そういうチームだったら、働きやすいでしょうねえ・・・・

と、開米さんにはそう言ってもらえたのですが、実はその後、「必ず自分の言葉で意見を言わせる」というミーティング運営原則には、注意して使わなければいけない面もあることに気がつきました。次回はその話です。

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